メトロポリスの作品情報・感想・評価

「メトロポリス」に投稿された感想・評価

ふう

ふうの感想・評価

4.5
5回目くらいの観賞になります。
手塚治虫記念館に遊びにいく前の予習として。
私の人生に変革をおこした大切な映画です。

たしか小学生のころにこの映画を見て、
"一生得られない愛に飢えた少年が傷つく姿"
"アンドロイド三原則と人間への憎しみ/憎しむことすら許されないこと"
に異常な興奮を持ち、後の性癖?を作り出した作品になります😂

また、この映画のロックから手塚治虫に興味を持ち、『少年探偵ロック・ホーム』から『ブッキラによろしく!』まで彼のスター人生を追いかけることとなります。

肝心の本編ですが、何より音楽が抜群にいい!少し抜けた感じのジャズがレトロ感を出して、スチームパンク感を増していますね。サントラは無限リピート幸せです。

そして、ロック。
原作には登場しないキャラクターでありながら、愛憎劣等感どろどろ渦巻く彼は、この映画の深みを一手に担っています。
『ロック・ホーム』の年頃に『間久部録郎』の性格とサングラスを入れた、手塚治虫の彼とはまた違う、少年悪役ロック。
「あの椅子に座るのは父上でなければいけないのです」と執拗に自分に言い聞かせるように口にし、「父上をロボットごときに」という理由で最後のボタンを押す。
…泥臭くて欲望まみれでかっこよくない。そこがかっこいい。
ロックは全編通してレッド公に逆らい続け、欲望と感情によって動いている非常に人間くさい人間です。
"父親に愛されたい"という気持ちが、愛されたことのないゆえに暴走する。最初から壊れています。そこがいとおしい!!

スターシステムによって青年期は間久部を名乗りピカロの修羅の道を行くことで成功した彼ですが、少年期の彼でその闇が見れるなんて!!


映画自体は、2001年とCGの過渡期にあり、今では古くさく感じてしまうかもしれません。また手塚治虫とスチームパンクSFへの愛を詰め込みすぎなところが多く、万人受けするとは言いがたい作品です。
ですが、手塚漫画得意の大人数のガヤシーンやお決まりのスターたち、1949年の漫画をここまでテイストを損なわず現代風にアレンジした手腕など、荒くても見所はたっぷりの作品です♥️

そして、ロックに興味を持たれた方は『華麗なるロック・ホーム』という本が河出文庫から発売されているのでぜひ読んでみてください✨
ちろる

ちろるの感想・評価

4.4
世界は崩壊寸前で、人間のエゴイズムでロボットたちが利用されている時代、2つの純粋な心が出会ってしまった。

崩れそうで崩れない世界ならいっそのこと全てやり直せばいい。
愛するあの子の残り香が完全に消えなければ希望は捨てなくて済むから、知らない殺伐としたこの世界でも生きていける。
手塚治虫原作漫画に大友克洋が脚本を書き、りんたろうが監督をした壮大なSFアニメーション。
恥ずかしながら全く知らなかったのだけど、いやー実に面白かった。
かなり好み。
圧倒的な世界観に乗せて、手塚治虫をリスペクトしたようなキャラクターデザインがこの作品当時の最新のアニメーションと共に表現されてたのは手塚ファンにはもう堪らない。
退廃的な映像なのに、希望をわずかに残したようなジャズの調べがとんでもなくおしゃれで唸ります。
これはある意味アニメーションというより、これはもう日本の芸術。抜かりない演出の数々に脱帽でした。
手塚治虫漫画を原作とした劇場アニメ作品。


こんなにも力を入れた作品が千と千尋の神隠しと同じ年に公開されていたなんて知らなかった。
当然のように撃沈している。
なんともったいない…。



ストーリーは近未来SFにありがちではあるが、それをあえてミレニアム直後の2001年に公開する覚悟を持って作っているのが伝わってくる。

とにかくヌルヌル動く。
フルアニメーションだと思って見ていたがそうではないらしい。
まじか。
上手く騙しすぎやろ。


そして背景がすごい…。
本当にすごい。
宮崎駿がアニメは背景でクオリティが決まる的な事を言っていたが、間違いなく今作のクオリティを決定付けているのは背景だ!!
街なかに溢れている看板や、店に並んでいる商品のラベルの文字が読めてしまうくらい細かく書き込まれている。
それなのにめちゃめちゃアーティスティックに寄っていて、写実的ではない。
なにこれ!!
すご!!!!

調べたらわたしの大好きなノイズマンの背景美術の方じゃないか!!!
あれも背景作品だった。
素晴らしすぎる。



ただ、キャラデザを手塚作品に寄せているアニメとは言っても、子供が好きな作品ではない。
なんならトラウマになってもおかしくない。


いっその事大人を狙ってもっと硬派なキャラデザにしておけば後世に残る名作になっていた気もするが、オチ的にそれも無さそうで、
やはり千と千尋の神隠しは圧倒的だなぁ、と改めて感心してしまった。
ma

maの感想・評価

4.8
手塚治虫原作、大友克洋脚本という、私の大好きなクリエイターのタッグ。
これは素晴らしくないはずがない!

20年近く前の作品で、物心ついたかつかないかくらいの歳が初見でしたが、今観ても近未来的SF感、ジャジーな音楽の世界に感動してしまいます。

クライマックスシーンはまさに芸術。
今までに5回ほど見返していますが、その度に新鮮さを味わえる名作です。
たこ

たこの感想・評価

4.5
きれい
mtmt

mtmtの感想・評価

3.8
当時21歳の手塚治虫が1949年に発表した原作。脚本大友克洋、監督りんたろう。人間と機械の共存が謳われるメトロポリスを舞台としたマッドハウス制作のディストピア・アニメ映画。背景の描き込みが凄まじい。機械やビルだけでなく、ソファの模様など室内場面にも手抜きがない。日本のマンガ、アニメの素晴らしさを再認識した。
ポん

ポんの感想・評価

3.7
大好きでたびたび観る作品。

SF的な近未来都市、
その地下にあるスチームパンクなスラム街、
赤子のように何も知らない美しいロボットの少女、
心優しく勇敢で愛情深い少年、
父親に異常なまでの執着を見せる美青年、
陽気で、時に狂気的なジャズミュージック。

何が人間を人間たらしめるんでしょうね。
HIGHINLET

HIGHINLETの感想・評価

3.5
一枚絵で魅せる緻密な作画の中で複数の人物が生き生きと動き、色彩豊かなヨーロッパ調の未来都市の世界に酔いしれる。

音楽もジャジーで大変おしゃれ。

ロボットへの非情な暴力や感情で短絡的に行動に走る人間の愚かさを感じたが、主軸の話はあまり心に響かなかった。‬
すー

すーの感想・評価

3.9
手塚治原作にして大友克洋脚本の作品。素晴らしい組み合わせでした…メカメカしたSFの世界観が丁寧に作り込まれていて、アニメ映画の良さを再認識。
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