昔のテレビシリーズはとひとびにしか見ていず、あまり話も覚えていません。原作漫画ははるか昔に読んだと思います。今回の劇場版ですが、作画は池田先生の絵柄を細部まで再現しており、その技術には驚きました。ミュージカルに合わせてデザイン的に有名な意匠のもので装飾されたりして、その場面は圧巻だったと思います。しかし歌が入ったせいで、原作のエピソードがかなり削られてしまったのは残念でした。二時間の映画では仕方がなかったかと思いますが。
キャラクターとしてはオスカルに焦点が当たった演出で、アンドレとの恋愛が盛り上げられていましたね。そのあたりは原作通りで、少女漫画の映像化としてはよかったと思いました。ただ歴史ものとして見た場合、エンディングで全部そのあたりは短くまとめられていて、原作漫画の歴史ものとしての部分が少なかったと思いました。どちらを取るかということで、やはり少女漫画の部分を優先させたのだと思いました。昔宝塚歌劇を見ていたかつてのファン向けの演出だと思います。