DVD・LD整理で発掘。
ハードボイルド映画の典型作品。
主演は、リー・マーヴィン。
旧友のマルにそそのかされて密売の金を強奪したウォーカーだったが、犯行後に撃たれ、妻も連れ去られてしまう。
彼はヨストという男から情報を得て、マルの行方を追い始めるが…
裏切られた上に、妻を奪われた男の執念の物語。
と言っても、無駄に大騒ぎするのではなく、冷静沈着に淡々と敵を追い詰めていく。
これぞハードボイルド!男の美学!
時折入り込むフラッシュバック映像が緊張感を高める。
当時は斬新だっただろう。
ラストのアルカトラズ島のシーンは、ハードボイルド映画史上の名場面。
闇を上手くコントロールし、抑制の効いた映像美が素晴らしい。
そして改めて、リー・マーヴィンの非情な演技に感心させられます。
次は「ブラック・エース」でも観てみようか。
※若き日のアンジー・ディキンソン(「殺しのドレス」)を見ることができます。