作家井上光晴の最後の5年間と、彼が語った虚構に満ちた人生の真実に迫るドキュメンタリー。
井上光晴の長女井上荒野が家族をモデルに書いた小説「あちらにいる鬼」を読んで井上光晴に興味を持ち鑑賞。これを読…
辛うじて名前だけは知っていたが、中高年の生徒たちの熱狂的な支持に触れつつ、人生と文学に「全身」で取り組む姿に魅力を感じる。しかし、ガンが見つかり、やがて虚構が暴かれていく。この人こそ、嘘によって真実…
>>続きを読む作家井上光晴の生前の姿を追いかけた原一男監督によるドキュメンタリー。
「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三ほどではないにしろ、井上光晴も深く知るほどに底の見えないぬかるみ的な精神の闇や濁りのようなものを強く…
このレビューはネタバレを含みます
井上光晴の娘の小説家・井上荒野の『あちらにいる鬼』を以前読んだ。父・光晴と瀬戸内寂聴(晴美)との不倫関係を描いた小説だ。
映画化され、今年公開されると聞き、このドキュメンタリーを鑑賞。
作家という…
現実と虚構の境目はどこにあるか
真実は何をもって真実と為り、嘘は何をもって嘘と為るか
一度目の手術は成功したものの、快方に向かっていないことを悟りながら揺れ動く彼の心の機微が漏れ出していた
やり…
スコアなし。
シンプルに編集があまり良くないので見るのがツライ。
男というよりも女の本質を見ることができるドキュメンタリーかも知れない。
知らない有名人の晩年にも、その人が吐き続けたウソもあまり響…
「鬼才・原一男の372分 『全身小説家』そして『水俣曼荼羅』」という監督を招いてのトーク付きイベントでの鑑賞。『水俣曼荼羅』が素晴らしかったので、この作品も観たいと思い、気軽な気持ちで参加した。す…
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文学に疎い私は当然ながら「井上光晴」なる人物を知らない。
彼の取り巻きである中年女性(寂聴含む)の熱の上げ方からして、その道ではカリスマ的なインフルエンサーだったのであろう。
しかしまあ彼の語るエ…
小説家・井上光晴の晩年の闘病生活を撮影しながら、彼の周囲の人間が語る井上と、彼の語る自分と、そして括弧付きの「事実」とを交えて語っていく。瀬戸内寂聴の弔辞に震える。
この露悪性。よく撮った以上に、よ…
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