オンライン試写会で拝見しました。
ナチスドイツによるユダヤ人絶滅政策の会議の様子が淡々と描かれるだけの映画。
なのにこの作品から目が離せなかったのは、今までいくつものホロコーストの物語を見たり聞いたりして来たからでしょうか。
通常のビジネス会議のように決まる決議。
誰1人としてユダヤ人の殺害に反対しないという異様な光景。
ドキュメンタリーか記録映画を見てるようでもありました。
登場人物は気のせいか、どこかの国のイかれた大統領に似て見えたりするんです。
エンタメ性はまったくありません。
観た後なんか腹立ちます。
でも、こんな馬鹿馬鹿しくて狂ってる会議が実際に行われて実行されたんです。
人間とはなんと憐れな生き物なのか。
ドイツ人だから起きた話では決してないってこと。
戦争もしかり。
ドイツがこの映画を作った事もすごいと思う。日本なら作りませんよね。
中・高校生の社会の授業に見せて討論させて欲しいような作品でした。
映画って娯楽だけじゃなくこう言った物を残すというのも大事ですよね。