ぬーたん

西部戦線異状なしのぬーたんのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.0
1930年制作の映画、テレビ映画も鑑賞済。原作もかなり前に読んだ記憶が。名作だけど古いから今作のリメイクは上手くいったと思う。若い人は殆ど観てなかっただろうから。同時に『1917命をかけた伝令』を思い出す。1917年の西部戦線での逆側のドイツを描いた今作と比べたら興味深いだろう。さて、今作、とにかく全編キツい!次々死んでいくのは勿論、悲惨過ぎて辛い。最後まで息つく暇もない。休戦決定の後までハラハラドキドキが止まらん。もうヤメローって叫びたくなる。
俳優陣は知らない顔ばかりで、しかも同じ服にヘルメットで区別が付きにくい。誰が死んだか良く分からない。でもこの俳優だからこそリアリティがあって、地味でどこにでも居そうな若者たち、という感じだった。特に主役パウルを演じた俳優、カットを演じた俳優は演技も目力も素晴らしかった。2人が何もない雪の道を歩くラスト近くのシーンが好き。
調停のシーンが何とも緊張感がない上に、俳優がダニエル・ブリュールなんでちょっと違和感。彼はドイツ人だし適役なんだろうが、なんせ有名過ぎるから。
古い方はすっかり忘れてるけど、休暇で故郷に戻るシーンがあったはず。結構重要なシーンだったが、今作はなかった。戦場の緊張感を持続させるためかな?そこは残念。
小物を使ったちょっとしたシーンが悲しく且つ効果的だった。スカーフ・マッチ箱・写真など。音楽は不穏な感じで最初は良かったが、後半はちょっと繰り返しが多い気がした。
私にとって戦争映画の最高峰は『プライベート・ライアン』だが、少し通じる部分もあった。戦場の悲惨なシーンなど描き方が似ていた。
久し振りに胸が苦しくなる戦争映画。決して後味は良くないけど、気合いの入った作品は必見!
※おやつは雛祭りだもん、やっぱり桜餅!と思ったけど何故か苺大福の桜バージョンを。桜の香りのお餅が美味しかった。
※夕飯はやっぱり雛祭りだもん、ちらし寿司!と思ったけど、何故か海鮮丼になった。マグロ・帆立・甘海老・イカ・ヒラメなど刺身パックを酢飯にオンして終わり!厚揚げと茄子の煮物。白菜の柚子漬け。カニ入りすり身団子のお吸い物。
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