コリドラス

西部戦線異状なしのコリドラスのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
3.8
反戦映画の傑作にして3回目の映画化作品。
本作は初めて当事国ドイツで製作された作品。

1930年オリジナルが名作すぎてどうしても比較してしまうので評価は辛くなってしまいますね。特にラストは絶対に1930年版の方が秀逸。

愛国心から志願した若者が最初は仲間とのピクニックのような雰囲気からの塹壕戦での凄惨な戦場での現実。

戦争に憧れる若者って現代もいますよね。でも戦争って本当に残酷で非人間的でカッコいいところなんて皆無。そんな若者の無知につけ込む大人。
日本でも繰り返されてきたことですね。

自分は安全地帯にいて指示するだけの無責任な上官の醜さが本作では特によく描かれていて心底腹が立った。

そして現在進行形のロシアとウクライナの戦争。いつの世も犠牲になるのは若者たち。

戦争のリアルな残酷さを描いた本作は若者にこそ観てほしいですね。

「僅か数百メートルの陣地を得るため、300万人以上の兵士が死亡。第一次世界大戦では約1700万人が命を落とした」
(ラストのテロップ)
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