勝手に映画が好きな人が震えるようなお話を思い描いていましたが、少し違って、もっと大きく1人の人間の人生を描いているお話でした(自伝的作品と謳っているから、こっちの方が正しいのは正しいですね)。
正直、Steven Spielberg監督の作品がすごく好きで観ていたというわけでもないのですが、こういうアットホームな感じの温かい作品を作る方なのかと、少し良い意味で驚きました。
とにかくキャストがとても良い。
し、撮り方もとても映画で良い。
キャストを輝かせるって本当に大事なことだと私は常々思っているのですが、本作は皆がそれぞれの役割を持って、それぞれの輝きを放てている作品でした。
やはりMichelle Williams様は素晴らしかったし、Julia Butters様ももう本当に素敵で。
途中、何を見せられているのか分からなくなるくらいSammyの人生に入りきってしまって、Sammyと同じ世界線にいるような感覚になって、ふと『あ、映画観てるんだった』と思い出すような不思議な感覚になりました。
とにかくこれが映画。
映画ってこれなのよ、と思う。
そんな作品でした。