碧

フェイブルマンズの碧のネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

今作のラストでニヤッとする方を「映画好き」って言うんだろうな、と。

巨匠スティーブン・スピルバーグ。
作品なら観たことがあるけど、特に贔屓というわけではないし詳しくもない。
でも自伝的作品と聞くと、そこはやはり興味はあった今作。

『この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない』という監督の言葉。

どんな出来事にも理由があって、どんな夢も特別になり得る。
映画監督だからではなく、皆と同じように人生を送ってきたから今がある。
あの言葉、鑑賞後はそういう意味に取れた。

青年期のサム・フェイブルマンを演じたガブリエル・ラベルという新人が上手すぎた。
個人的にグレイテスト・ショーマン以来の母親役ミシェル・ウィリアムズにも圧倒されまくり。
とにかく表情が物凄い。

言わずもがな、ジョン・ウィリアムズの音楽も素晴らしい。

151分とやや長尺だったためか、エンドロールで席を立つ人が目立った。
『やっぱ映画っていいわ〜』
映画好きの端くれとして、そんな想いを改めてじんわり噛み締めながらエンドロールの文字を眺めてたら…えーっ!と。
そこでやっと気付くっていう。

久々に西部劇が観たくなった。
碧