このレビューはネタバレを含みます
🎬フェイブルマンズ🎥
スピルバーグの自伝的映画といわれてますが、なぜ「自伝」じゃなくて「自伝的」なのか。それは本作ではスピルバーグの人生をちょっと脚色していて、主人公はサミー・フェイブルマンという別人だからです。でもスピルバーグの人生そっくりなんで安心してください。
スピルバーグの映画愛とその天才性と苦悩に、2時間半ボコボコにされて気持ちよくなる痛快サクセスストーリー!
ではなかった!😱
なんやコレ!思てたんと全然ちがうで!ゴジラ見に行ったら魚食性のデカいイグアナが出てきたレベルやで!(あれはあれで最高やけど)
どちらかというと映画人スピルバーグは横に置いといて、家族内のごたごたに主眼を置いている、ジメジメした陰気な話でした。しかもそのドラマも大したことないという・・・
映画サイコー!スピ公最高!ってなりたい人は少し注意が必要です。
⚠️以下ネタバレです⚠️
ラストカットは最高ですよね。地平線を意識してちょいとカメラを動かす。そしてこれからスピ公の快進撃が始まるぞー!ってところでEND!
いや、俺が見たいんはその先やで!🤣・・・しかし、だからこその良さです。前のめりになっているところをぶった斬られた気持ちよさがあります。
「地平線が下と上にあるのはいい」
「でも真ん中はクソ!」
「さあ出てけ!」
と言う極論武装の老巨匠がまき散らす勢いと合わさって、神がかった終わり方でした👍
でもこれは続きが見たい!フェイブルマン2が見たいです。フェイブルマンズ2じゃなくてね。もう家族のゴタゴタはお腹いっぱいやで。
家族のドラマがけっこうつまらなくてキツかったです。スピルバーグの人生だと知らなかったらなんの面白味もない浮気ババアの話ですからね。
なんて勝手な女なのか。スピルバーグ自身は母親を悪くは思っていないようですが、見ててイライラしました。
ババアのスケスケダンスなんかは本気でやめて欲しかったですね、グリーンインフェルノより目を背けたくなるグロさです😅息子がそれを撮ってるのが輪をかけて気持ち悪いです。
サミーの彼女になったカワイイ女の子も、結局はただの尻軽アバズレ女でしたね🤣
そんなイラつく話じゃなくて、もっと地平線ジジイみたいな愉快なエピソードをたくさん見たかったな。
🎬戦争映画
爆竹やテコ、フィルムに開ける穴を利用して、銃撃戦をリアルに描写したエピソードが、スピルバーグらしくて面白かったです😃
私にとってのスピルバーグ映画って、アナログを駆使して撮ってた時代の方が魅力的で、CGを覚えてからの映画はなんか変なんですよね。綺麗すぎると感じます。本作も70年くらい前の雰囲気は出てるんですけど、ところどころ不自然にきれいだと感じます。ジュラシックパークは最高ですけど。CGの使い方がヘタクソなのか?
デジタルを覚えた鳥山明のようです。
🎬ビーチ
いじめっ子をヒーローとして撮った記録映画のエピソードも良かったです。映画を使ってかましたった爽快感、いじめっ子と通じ合えた喜び、サイコカスがぶん殴られたザマァ感(笑)いいですねえ。
ついでにキリスト推しのアバズレもぶん殴ってほしかったな😆
フェイブルマン2はないでしょうが、スピルバーグ以外の誰かがいずれ似たようなものを撮ってくれるでしょう。そのときはフェイブルマンじゃなくて、スピルバーグですね!それまで生きねば!