しん

フェイブルマンズのしんのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.2
映画愛に溢れた映画を映画館で観る至高。

芸術と科学の間に生まれ落ちた子。
家族や学校、色んな葛藤を抱えて育っていく。幼少期から映画の仕事に携わる大人になるまでを辿れる。

幼い頃に初めてみた映画を観る釘付けの目。親としては変なモノ見せちゃったかなって思っているものが人を大きく変えるものなこともある。

あの現像がめんどくさい時代に、それでも熱中し続けた人がいる。あの時代での人々の盛り上がりも良い。そして今の映画時代があるんだなと。

実話を元にしてるということで、スピルバーグは戦争映画から始まった人なのかな。
そうなると、まだ観てないシンドラーのリストが少し気になってきた。

他のユーザーの感想・評価

まゆ

まゆの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

複雑なものが複雑なまま残る映画だった。
映像を語る時によく聞くどこでカット割って、ライティングがどうでみたいな技術的なことというよりもっと根本的なところが天才で、映ったものをどう切り取って誰にどう見せるかを常に工夫している。でもそれが良くも悪くも人の心を動かすのが家族にとって決定的なことが起こる瞬間というのが何だか騒ついた。無自覚に人を傷つけて、自分も傷ついて、でも同時に誰かには受け入れられているという… それを経ての今となるといろいろ思うことある。ラストに拍子抜けする感じもあるけど、それも含めて手中なんだなと思ってあー面白かった!では済まないこの感覚は何なんだろう。
心に染みる家族の物語に感動。
サミーが主人公だけど母親の明るさや父親の賢くて抱擁力のある所が良かった。
特に父親のポール・ダノ!ラスト近く、送られて来た写真を見た後の気持ちを抑えられない演技が素晴らしい。
プロムでのイケメンとの複雑なやり取りのシーンも流石の演出。
続編が観たい!
人×映画みたいな話かと思ったら人×人の映画。
映画に魅入られ映画にのめり込み映画で人生が変わるって素敵過ぎて映画にハマった自分とリンクして凄いじんわりきた。(一般人だが)
ロッカーのシーン良過ぎました。
そこで終わるのか…!と映画はいいところで終わるに尽きますね
最初ワクワクして、おいおいこれなんの話なんだ…?からの、ぐわあああってきて終わる
ち

ちの感想・評価

3.7
全部必要なシーンなのは分かるけど、基本的に派手なシーンが少ないから途中気が逸れた。こういうタイプの映画たまには観てもいいかな、って感じ

母親が映画観るのに支障にきたすレベルで生理的に受け付けない人間でした。監督ごめん。

ロッカーのシーン良かった。
eve

eveの感想・評価

-
なにがとかどこかとかは言えないけど良かった...
観客にもわかるように考えられてる脚本すごい。

バビロンみてからちょっと映画史本読んだりしてみたから、編集してるシーンとかワクワクした
はるな

はるなの感想・評価

5.0
スピルバーグは映画で語る
その点において唯一無二でいて最高峰
なのに、それでいながら普遍的
なんか野暮な気がして話すのも勿体無いような、でも語るのが楽しい
二律背反で感情の振れ幅が凄い
ラストカットは失笑しながら感動もするという

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグの自伝的作品と聞いて想像していたものとは、少し違っていた。思えば「フェイブルマンズ」とは「フェイブルマン一家」なので、その名の通りフェイブルマン家の一時代を切り取ったお話であった。
ミシェル・ウィリアムズの赤リップが印象的な蠱惑的魅力。家族のためよりも自信の愛のために生きることを選ぶのも頷ける。ハマり役だった。
冒頭でサミーが映画の魅力にハマり、自分で作るようになるあたりや、ラストでジョン・フォードに出会うエピソードが逸話っぽくて、そういうものばかりが詰まった映画を自分は期待していたのだなと思った。これはこれで、それなりに良かったです。
偉人と呼ばれる人も皆、無名の幼少期があったんだと思うと感慨深く、夢ある若者たちに頑張って欲しいと思う。
hide51

hide51の感想・評価

4.8
 スピルバーグ監督の映画を追いかけ続けている自分にとって、宝箱のように素敵な作品だった。

 少年時代に映画館で体験した思い出を原動力に、取り憑かれたように8ミリフィルムで撮影する姿に、未来の大監督の兆しが。

 フィルムをツギハギする中で知ってしまう真実にびっくり😲
 ラスト付近で出会う人物との逸話が、短いながらも心に残ります。

 まだまだスピルバーグ監督は、尋常でないレベルの作品を創り出してくれる!!
ゆうき

ゆうきの感想・評価

4.0
天才監督はどうやって映画の世界にのめり込んでいったのか、天才監督の育った家庭はどういったものだったのかユーモアを交えながらスピルバーグ監督からの目線で描かれていて楽しく見れました。
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しんさんが書いた他の作品のレビュー

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

実話をもとにした話なのか。

第二次世界大戦後にシベリアに取り残された人なんて想像したことがなかった。

囚われてる日本人の中でも最初は軍隊の序列があって、理不尽な労働させられて、色んなもの没収されて
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127時間(2010年製作の映画)

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途中は直視できなかった。
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4.0

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色んな窮屈さ、理不尽さ、葛藤。

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4.2

ネタと物語のバランスがよい!
クスッと笑えるし、内容もシミジミくる。

タイムループから分かる大事なこととか、漫画そのものの内容とか。

鳩フラッシュバックポーズと、先読みプレゼンは、笑ってしまう。

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なんだこれは、、!色々映画観てきたけど、これは何かと新しい表現すぎる!

マルチバース的SF、コメディ、ファミリー(ヒューマン)、同性愛、哲学などなど、全部のせ。まさにエブリシングアットワンス。

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4.2

原作を何年か前に読んでて、思い出す感じで観た。

なんかこんな辛さとズレともどかしさのあるような味わいだったなーとジワジワ。

役者がみんな上手く感じた。

誰にも死んでも言いたくない悩みが2人にあっ
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