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フェイブルマンズのnのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.7
どうせ最近流行りの『ROMA/ローマ』×『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいなベッタベタのやつだろ…と思っていたらまさかの『A.I.』のトラウマを掘り起こされたので驚愕し戦慄した(小さい頃のサミーはハーレイ・ジョエル・オスメント君に似ていたし)。あくまでファミリードラマ、ジュブナイルドラマの顔をしているのに、そこに浮かべる表情が不穏で謎めいていて目が離せない…といった感じの映画。何なんだあの爪のくだりは。それこそナタリア・ギンズブルグの『家族の会話』のように、家族だけが記憶している何気ないやり取りや場面が再現されているのかもしれない…とも思うが、劇映画の中で見るとあまりに脈絡がないので不気味に感じられる。
優しく温かく前向きだけれどノスタルジーや自己陶酔とは無縁、かつめっぽう面白くて惹き込まれる自伝(的)映画ということで『ロケットマン』と同じ箱に入れました。大好き。終わり方も大好き。
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