流血なくして平和なし。
名家であるブラッドストーン邸の主人が亡くなり、かつての指導者を偲びに集まった狩人たち。
そこで参加者に課せられたのは、ある命がけのゲーム。
今宵、強力な遺品の相続人を決めるための壮絶なモンスター狩りが始まる。
「魔人ドラキュラ」「フランケンシュタイン」の古典ホラー映画をベースとしたマーベルの新たな方向性。
VFXを最低限に留め、特撮技法を多用した実物思考の作品に仕上がっている。
全編モノクロでザラっとしたクラシカルな映像、右上に黒点(チェンジマーク)が映るなど芸が細かい。
内容は意外と戦闘シーンが多く、古典を意識したホラーアクションというテイスト。
54分という短さからか人物描写も少なく、あっさりと進む場面も見受けられた。
しかし強烈なゴア描写や血しぶきの量は本当にマーベル作品なのか疑うレベル。
狼男の変身シーンは昔ながらの技法が使われているようで不気味に演出されている。
ビジュアルが特殊メイクなのも良かった。
本作は「マーベル・スタジオ・スペシャル・プレゼンテーション」という新たな枠組みで配信された。
これはジェームズ・ガン曰く「MCUの中に含まれる」とのこと(https://theriver.jp/what-is-special-presentation/)
年内に配信予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル」も本作と同じ扱いになるという。
MCUとして今後の繋がりが楽しみではあるが、単体でも観れる作品となっているので、この時期にピッタリのホラー映画としてオススメだ。