PTSDに苦しむ女性帰還兵リンジーと交通事故の陰を引き摺る車整備士ジェームズの心の交流を描く。
故郷にも実家にも安らぎがなく兵役が唯一の居場所だったリンジーはジェームズと出会い友達の心地良さを知る。
リンジーの回復に合わせるように静かに進行するストーリーは、特に事件が起きる訳でもなく地味ながら心の揺らぎをゆっくりと丁寧に映し出し、安直に恋愛へ流れることもなく、人と人との関わり合いが美しく尊いものだと深く響いてきた。
ジェニファー・ローレンスの演技は流石の上手さ、それと渡り合うブライアン・タイリー・ヘンリーも自然な表情が良かった。
映画は2人の会話が中心。
お互いの辛い体験も共有し、認め合い支え合うことで 暖かい気分にさせてくれた。
佳作、良かった。
監督 リラ・ノイゲバウアー
キャスト
ジェニファー・ローレンス
ブライアン・タイリー・ヘンリー
リンダ・エモンド
ジェイン・ハウディシェル
スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン
