ヒロ吉

ノーセインツ 報復の果てのヒロ吉のレビュー・感想・評価

ノーセインツ 報復の果て(2022年製作の映画)
3.5
DVDにて字幕鑑賞。

あらすじはかつて拷問師と呼ばれた男。
警察の偽証が明らかとなり釈放される。
足を洗うつもりでいたが、色々なところから恨みを買っている男は表向きは不動産、裏の顔は武器売人のヴィンセントに妻を殺され、息子を拐われてしまう。
男は息子を追い、メキシコへ向かう…というもの。

”父の罪の報いは子の代に及ぶ“
漢臭いキャスト陣で固め、ポール・シュレイダーの脚本により人間の業を淡々とした語り口で描く。

作品全体特に主人公が発する暴力性はとても良い。
女性にも容赦なくボコるし拷問を掛けるし殺す。そりゃ恨み買いますわな!っていうぐらいに痛めつけるやん🤣笑
でも刺客達が待ち伏せしたり、トイレに現れても返り討ちにする事から修羅場を幾度も潜って来た感があった。
この時のアクションも良かった。
拷問ももっとエグ味が欲しかったけど、コルク開けるやつで爪剥ぎ取りは凄い良かった!

ただうーん🧐となる場面も多くあり、銃器を持ってメキシコ国境を渡るシーン、カットするのは何だかな〜と思ったり…
ストリッパーを妻代わりに一緒に渡るのもどうか?と思うし、息子を追っている間にSEXするし、アッサリした描き方で良いけど恋心芽生えるしと妻以外女性はいらなかったな〜と思った。

主人公を演じたホセ・マリア・ヤスピクは凄い良かったですね!
身体もそこそこ動けていたし、ちょい悪親父なセクシーさを纏ってました🥺
ティム・ロスは本筋に大きく絡む事なく、男を助けてくれるキャラ。前半だけやけど!
ラストに大ボス役にロン・パールマン
復讐心に囚われ過ぎて、間抜けな役柄でしたね…
トミー・フラナガン、ニール・マクドノーは本職感があって良かった。

前半は楽しく観れたけど後半は失速して残念な出来。
親の目の前で子を殺す残虐性は良かったけど、うーん🧐
もっと絶望感ある殺し方して欲しかったな〜
でも音楽も渋く静かな作風やけど、全体的に漂う空気はとても好き。
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