OSHO

aftersun/アフターサンのOSHOのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
2.6
才能のない人たちの現代美術の展覧会に行ってしまったような気まずさ。

まず、カメラワークが下手すぎ。
芸術家きどりの大学生が作ったような、
意味ありげな映像を100分間見せられるだけ。

日本でいえば、堤幸彦監督に近いかな…
意味ありげな映像で俺って才能あるだろ…と必死に訴えてる感じが不快だった。

20年前、31歳になる父親と11歳になる娘が、最後の夏休みをトルコのリゾート地で過ごすという話し。
基本は約20年後の娘目線で描かれてはいるけど、これといったストーリーはない。

父親の性指向を暗に示しているのかもだけど、11歳の娘の水着シーンや父親が娘にサンオイルを塗るシーンが多いのも、私は苦手だった。

意味ありげなだけの映像も、
これといったストーリーがないのも、
否定はしないけど、
せめてどっちかにして。

ストーリーに意外性もないけど、11歳の娘が歌うシーンで、絶妙に音痴だったのは、意外でびっくりだった。
そのシーンではっとさせられたので、最後まで寝ずにみることができました^^;

31歳の父も11歳の娘も演技は悪くなかったです。

・・・追加の感想・・・

①父はこの旅のあとに、娘に逢ってないのかな…と思われるし、父親は旅のあと自殺した感じもする。そう考えると、決して一流じゃないビーチリゾートで数日を過ごし、ツインベッドの対応もちゃんとしない二流ホテルで最期を迎えたというのは哀愁を感じる。

②20年後、娘は同性愛者になっている感じだった。父親も同性愛者のような描写がある。ただ、同性愛は(現代の医学では)遺伝しないと言われているし、11歳の時点で同性愛者になりそうな描写はなかったので、その点は違和感だった。

・・・鑑賞3日後の追記・・・

他の人の感想を読むと、良い映画だったのかな…とも思うけど、
やはりカメラワークのあざとさが鼻についてしまう。
芸術家気取りの(だけど、才能のない)学生が、「私って天才でしょ」と思いながら、撮った映画としか思えなかった。
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