かくわ

百姓の百の声のかくわのレビュー・感想・評価

百姓の百の声(2022年製作の映画)
4.1
生産者をみて、食を見直す。

農家を追ったドキュメンタリー。正直地味なテーマなのに不思議と魅力を感じていたので長野で観れるのを楽しみにしていました。

もう亡くなってしまったけど祖父母は野菜を作っていたし、小学生の頃の通学路はりんごの木が沢山あった。今も会社の周りには田んぼや畑が沢山あるし、農業については何となく身近にあった気でいたけど全然違った。だいこんの種を初めて見た時に、大根は初めからスーパーで見る形ではないのに、そんな当たり前のことを考えたことない自分にショックを受けた。

種から“野菜の形“になるまではすごい苦労があって、あらゆる“農業力“を駆使して克服している百姓の方々がかっこよかった。

自分には地元の野菜を食べる事くらいしか、日本の農業に貢献できることはないけど、作っている人がいる事をちゃんと考えていきたい。

パンフレットには、「百姓の視点でみた戦後農業年表」が掲載。ほんの58年前は食料自給率が70%を超えていたことが驚き…
「農文協」についても詳しく、マストバイな一冊。

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2023/01/21 長野相生座・ロキシー
舞台挨拶&トークショー
柴田昌平監督
久保田清隆さん(まごころ・ふれあい農園)
松木うさぎさん(松木武久農園)
竹内淳子さん(OBUSE食と農の未来会議)

2023-022-020
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