オンライン試写会にて鑑賞しました。
嗅覚が鍵となるタイムリープスリラー。
人種差別、性的嗜好、社会問題と様々なテーマを想起させる重厚的な作品でした。
セリーヌシアマの『秘密の森のその向こう』と共通する題材を扱うにも関わらず、向かう方向が180度違うのが面白いです。
作家性が顕著に表れています。
自分以外の記憶や過去を覗き見る、という行為は背徳のある禁忌ですよね。
ラストのアレも、色んな考察が出来るのが良いです。コメント欄に書きますので観賞後の方是非。
不穏な世界観に拍車をかけるかのような、
35mmフィルムカメラで撮られた映像も見応えがあって好きです。滲むシアンと潰れる黄色味。ペタッとしつつ奥行きのあるコントラスト。プールサイドの色味が好き。