このレビューはネタバレを含みます
いつも適当ですがせっかく試写で観させて頂いたので丁寧にレビューいたします。
まずフランスのスリラー映画と聞いてあまりピンときていなかったものの、ちゃんと筋が通っており意味の分かる内容だった。(フランス映画は意味のわからなさがとりえ(褒めてる)だと思っている。)
今作を観て改めて思ったが今年のフランス映画は気合いが違う.......
何度聞いても母親に自分を一番愛していると言ってもらえないヴィッキーのことを考えるととても切ない......ママの匂い集めも行き場のない寂しさを紛らわすためだろうし、湖でのあの時間は、言わばヴィッキーは母親の命を預かっているわけだから、その信頼といったものを感じて彼女にとってとても大切な時間だったのだと思う。
ジュリアの持つ液体？の匂いがタイムリープの鍵というのがイマイチわからなかったが、庭でカラスと尿を煮ていたのは、その液体が無くなってきて同じ匂いを再現したかったのではと思った。
ジュリアの持っていたあの瓶の中身は何だったのだろう.....
ジミーがナディーヌに欲情したのは、自分にジョアンヌの愛が向いていないことを改めて突きつけられ、水着姿で足を晒した「女」のナディーヌに男としての自分を受け入れてもらいたかったのかなと。半ば逃避でもあるような。
1番皮肉なのはジュリアとジョアンヌが2人で生きていけなくなった理由が、タイムリープしたヴィッキーの姿をジュリアが見えてしまったからだということ。
それを自分自身で知るヴィッキーの心情たるや。。。
ジュリア的にはお前のせいだ.....って思ってるのかな。カードがジミーから送られてきた時点で昔見えていた女の子がヴィッキーだということは分かっただろうし、放火事件を阻止するためにやってきたのかなとも思える。怖。2人はお互い憎い存在なのだろうか。
そしてラストシーンで立ちすくみこちらを見つめる少女。視線の先にはヴィッキーとジミー。2人で平穏に暮らしていくと思いきや恐らくこの少女、ナディーヌとジミーの娘だと思われ、、、、、、
そして手には謎の小瓶。
こんなん確実にタイムリープフラグやん.......！！！
今度はヴィッキーをその少女が排除しようとするのだろうか(？)
タイトルのファイブデビルスは町の名前とあったが、やはり直訳して5人の悪魔。
最後に映った少女視点で、ジョアンヌ、ジュリア、ヴィッキー、ジミー、ナディーヌの5人が悪魔なのかなと。
(戯言)
にしても序盤からふんだんなオマージュ要素があり楽しませてもらいました✨
