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ファイブ・デビルズのゲルのレビュー・感想・評価

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)
3.9
Filmarksオンライン試写会にて鑑賞。
自宅で観てなかなかおもしろかったので、映画館で観たら臨場感があってもっと高評価になったと思う。
もしかしたらまた映画館で観てしまうかもしれない。

無駄なものを削ぎ落としたフランス製微ホラーといった感じ。
ホラーではないようだけれど、雰囲気でじわじわ攻めてくるところが欧州ホラーに近い。
フランス映画は説明が少なくてけだるさを持った作品が多いと思うが、この作品においてはその説明の少なさがとても良い効果となっていた。
人間関係等をあれこれ想像する余白がある。
ラストシーンで登場した人物が何者なのかは定かではないが、ヴィッキーはこれから波乱の人生を歩むのだろうなぁということだけはわかる。
なぜ彼女が特殊能力を持っているのか謎であるが、匂いは記憶と直結するというし、その能力がなければ話が進まないのは確かだ。

いちばんかわいそうなのはヴィッキーの父親である。
血の繋がりはどうやっても消せない。
女って残酷。

2022年に観た嘔吐シーンのある映画19本目。
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