べし酒

ファイブ・デビルズのべし酒のネタバレレビュー・内容・結末

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

少女の特殊能力からのサスペンス想定が、見事な愛の物語に着地するとは思わなかったよ。他者は見えないけどジュリアが認識していたことから、ヴィクターの精神体が過去に跳躍、存在していたと想像する。彼女だけに精神体ヴィクターが見える理由とそこからの家系的遺伝が想像できて楽しい。ラストシーン登場の謎の少女は自分は幼少期のジュリアかと思ったんだけど、他の人の感想読むとジミーとナディーヌの子供という解釈が多いね。なるほど。
タイトルの「ファイブ・デビルズ」の意味を捉えかねてる。ジュリアにとっては明らかにヴィクターが悪魔だったが、ヴィクターからすれば自己存在を脅かすジュリアこそ悪魔な訳で。でもファイブだから五人の悪魔と捉えると爺さん含むあの家族なのか、爺さん除いてナディーヌ込みなのか、最後の謎の子供含めて五人なのか、鑑賞後にアレコレ考える楽しさのある作品だったよ。
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