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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のbabyのレビュー・感想・評価

3.7
ウディアレンからインスピレーションをもらったとのことで、めちゃくちゃしっくりきました。
しかも、すごいのがマネではないということ。台湾のジメッと感が少なくて、どちらかというと作風もキャラクターもカラッとして表面的なのに、ちゃんと台湾の街。喜劇のような描き方は、ポップに見せつつも裏にある空っぽな心を誇張して見せているようで、最後のじんわり感はなんとも言えないぐらい心地よかった。
映像もとっても印象的で、モーリーとチチが2人で映るシーンは途中も最後も好き。この2人のシーンは映画的でロマンチックな撮り方だった。
私が知っている古風な台湾映画ではなくモダンで都会的な台湾映画。
場所は変わらないのに街は上辺だけ忙しなく変わる。それはその街に住む人達も同じ。でも変化しても誰も気付かないよなんて街が言いそうなそのぐらいのカラッさ。それが都会の魅力かもしれない。
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