ロメ男

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のロメ男のレビュー・感想・評価

4.9
これはエドワード・ヤンベスト。

自由になれない歯痒さから脱却する、この獨立時代の美しさへの憧れったりゃもう…

映画内で強調されるフレームの存在。序盤は、車のシーンや、テレビ局での騒動にてかなりフレーム内フレームが強調されるが、そこから心の深いところを隠した会話、人間性が疎外された都市の存在を強く感じることができる。

そして、そこから脱却していく登場人物たちに対する演出。逆光、暗闇、そうした中で話される心からの会話、そしてラストシーン。ラスト、エレベーターという一種のフレームから脱却する2人にとてつもない美しさを感じる。

これはやばい。
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