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ザ・ウォーターのbabyのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーター(2022年製作の映画)
3.0
見えない何かに駆り立てられることは呪いなのか。街で起こる"洪水"を言い伝えと交えた物語。主人公の家系は代々"呪われている"という言葉でこの言い伝えを課せられていたけど、自分がこんな状況であればどう付き合っていくだろうか。
この映画は、見えない何かに駆り立てられてられる1人のティーンエイジャーの物語。本作で伝えられる見えない何かというものは神話に近い、自分だけに感じる何かだけど、現代に生きるティーンエイジャー達も何かに駆り立てられてられることは彼女と同じだ。
この悶々とした自分に課せられたモヤモヤは誰かに助けてもらえるものでもない。時として自らが怖いものに面と向かって向き合うこともしなければならない。そうして乗り越えたものの先に何かがあってもなくても、それを知るのは自分だけであり知れるのも自分だけ。
そうやって彼女は何かを決心したようで、水から上がった姿は心なしか強く感じた。
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