Ricola

リオ・ブラボーのRicolaのレビュー・感想・評価

リオ・ブラボー(1959年製作の映画)
3.6
西部劇は初めて観たが、これは西部劇初心者向けだったかはわからない。
しかし娯楽作品として十分楽しめた。

授業で少し解説を受けたおかげで西部劇の常識的情報を頭に入れられた。


例えば、酒場の正面の入口と裏口についてや店の中にある壺の役割についてなどである。
アル中の人は裏口からこっそり入って、人から施しを受けてお酒を飲むのだという。壺は渇いた土地でイガイガした喉から痰を吐き出すためのものだそうで。

サスペンス映画的要素も十分ある。
犯人の存在を明示し、彼がいることを示す証拠の描き方そして伏線回収が見事。

そして西部劇では明らかに異色のキャストこそ、この作品が西部劇ファンのみに向けられたものでないことがよくわかる。

そんなキャストのディーン・マーティンとリッキー・ネルソンの、歌手としての手腕もちゃんと発揮されている。
"just my rifle ,hordie and me"彼らの歌う哀愁溢れるカントリー調の歌はまさに西部っぽいし、殺伐とした地でのオアシス的シーンであった。

銃撃と爆撃シーンのダイナミックさは見事で、あまりアクション映画は観ないがテンションが上がる。

最後まで隙きの無いアクションと間接的でおしゃれな演出にしびれる。

男のロマンと大衆性の強い楽しい盛りだくさんな娯楽作品だった。
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