“ここは、俺の故郷だ。”
サステナブルな暮らしを求めて移住してきたフランス人夫婦と、現地で酪農を行いながら貧しく暮らしいているスペイン人兄弟の近隣トラブル。文字で書いてしまえばそれだけの内容なのだけど、観てみたらまぁ映画のパワーが凄い。
どちらの言い分も一理あるというか、それぞれの生まれ育ちによって形成された価値観は交わることはできないということ。嫌がらせの範疇を超えている行動なのにどこかリアリティがあって、自分もこの状況に陥ったらどうしようかと考えてしまう程。ドュニ・メヌーシェが素晴らしい俳優なのは知っていたけれど、奥さん役のマリナ・フォイスさんが後半全て持っていった。
引越しや移住ってかなり労力かかるし、その先の近所とうまく行かないからって、すぐ移動することなんてできないよね。って心理から始まる極上のスリラーでした。