りんごチャン

ホワイト・ドッグのりんごチャンのレビュー・感想・評価

ホワイト・ドッグ(1981年製作の映画)
3.8
ワンコを怒らせてこのジャケットみたいなブス顔にさせるのが超好き。

ある暗闇の丘で瀕死のイヌと女が出逢う。世話をする女に対するイヌの目つきが何やら違う。何かを見極めているかの目つきにゾクッとさせられる。白いイヌ出演ゆえにホワイト・ドッグなのか…そんなはずは無く、この名には誰もが想像できない恐ろしい意味が込められていたのだ!

人間を差し置いてイヌの演技力が破壊的。ある場所に舞台が移される中盤のスローテンポに睡魔を誘発される反面、序盤・終盤は目が離せない。特にラストの爺さん&孫の登場は憤怒もの。イヌの忠実さをまざまざと見せつける異色の佳作!

サミュエル・フラーの特徴がなんとなく掴めてきたぞ…