スコット・クーパー監督がクリスチャン・ベイルと3度目のタッグを組んだクライムミステリー。
1830年冬。ベテラン刑事がNY州ウエストポイントにある米陸軍士官学校で発生した殺人事件を捜査する。
"I do consider death to be one of poetry's most exalted themes."
クーパー監督作品らしく西部劇の匂いがするWhodunit型のミステリー。抑揚なく淡々と進んでいくストーリー展開にやや退屈したが、事件の真相は意外なものだった。ヴィンテージ感のある衣装やセットデザイン、ゴシック・ホラーを想わせる霧がかった暗い森シーン、お屋敷シーンの雰囲気も良かった。
『ハリー・ポッター』ダドリー・ダーズリー役でお馴染みのハリー・メリングが、ポエムに魅せられた若き日のエドガー・アラン・ポーを好演。主演のクリスチャン・ベイルに引けを取らない存在感を放っていた。頬がこける程痩せたものの、あの鋭い目つきは変わっていなかった。
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