ゆみな

そして、ひと粒のひかりのゆみなのレビュー・感想・評価

そして、ひと粒のひかり(2004年製作の映画)
3.5
これ重かった…けど、かなりよかった。

17歳のマリアちゃんはバラ農園で働いているんだけど、バラ農園の主任と反りが合わなくてクビになっちゃうのね。マリアちゃんの収入でなんとか生活をしていた家族にはガンガン責められて、たいして好きでもない彼氏の子供を妊娠しちゃって、なんとなく途方に暮れているとオイシイ仕事が舞い込んでくる。それはヤクの運び屋。もう、ここからは破滅していくんだろうなぁ…って嫌な予感しかしないんだけど、まあ当たり前にその通りになっていく。

オイシイ仕事なんていつだって危険がつきもので、それを目の当たりにした時のショックは相当なもんだろう。ただ、そこからの彼女の立ち振る舞いが凄いっていうか、若さからなのか自分の意思で突き進んでいく強さを感じられた。

故郷に戻らずアメリカに残る決断をしたのも、やっぱり産まれてくる子供のことを考えて…だよね。お腹の子供のエコー見た時の表情の変化が素晴らしくて!母親の顔になってたもん。これからの彼女の人生に光が射し込んでくるのを感じるラストだったなぁ。
ゆみな

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