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余命1ヶ月の花嫁の3104Arataのネタバレレビュー・内容・結末

余命1ヶ月の花嫁(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【思わず誰かを「愛したくなる」作品です!】
久しぶりに心に響く作品に出会いました。

「人を愛することのすばらしさ」を、ものすごく感じました。
キモサ全快ですが、誰かを無性に愛したくなりました。笑

本当に「愛」ってすばらしい。と。

改めて口に出したり文字にしてみると小恥ずかしいですが、この映画を見れば、その気持ちを思わず口に出したくなる感じ、絶対にわかります!
それくらい沢山の「愛」がある映画なのです。

榮倉さん演じる千恵のパパ(柄本明さん)が、太郎ちゃん(瑛太さん)に向かって、病院で突然泣きながら(しかも大声で力強く)言った「ありがとう」という台詞。
そこには、娘への「愛」と病気の娘を必死で支える太郎ちゃんへの「愛」がありました。

また、余命が長くないことを悟りつつも、そのことを知らぬふりをし続けていた千恵が、太郎ちゃんに「明日、ウェディングドレス着て写真とろう」といわれたときに、返した台詞。
「そんなことしちゃって、いいの?…あたしの病気が治ったら、私、太郎ちゃんと別れちゃうかもしれないよ。」
そこには、病気と戦いながらも太郎ちゃんの事だけを一番に大切に考える千恵の「愛」がありました。

他にも、千恵と一緒にいることを賛成しなかった太郎ちゃんの父親(大杉蓮さん)が、2人の結婚式に夫婦そろって突然現れ、2人を祝福したとき。
そこには、真剣に千恵を支える太郎ちゃんへの「愛」がありました。

すごくすごく、「愛」に溢れた映画なんです。
ただ「死にゆく運命を悲しむ」話ではありません。
そんな「運命」の中で紡ぎだされる素敵な「愛の輪」を魅せてくれる。だからこそ、「人を愛するってすばらしいな」と思える、そんな「優しい気持ち」になれるのです。


「DVDでもいいや」と思っていても、これは映画館で見る価値があるやもしれません。
実際、私は映画で見といてよかったと、思います。


PS.他にも見所はあって、この映画は本当に「自然な演技」を狙って撮れているなぁ、と感じました。拍子抜けしてしまうくらい、芸能人オーラがなく、ごく普通のカップルに見える演出(演技)をされているのです。そこがまた、リアリティというか、共感ができる一つのエッセンスになっていてよいですね。
また、榮倉さんは笑顔がかわいい!監督さんも、またそれをわかってる!素敵な笑顔ショットをいい具合にとってます。正直、榮倉さんに惚れますよ。
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