れでぃ夫

フリーダム・オン・ファイヤーのれでぃ夫のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画祭で鑑賞。
観客の熱も高く、上映終了後には声が上がっていた。
拍手もしばらく鳴りやまず、本当に観に来てよかったと感じる。

その分、もう少し宣伝をうまくやってほしかったという気持ちもある。
ちゃんとやれば満員にできるだけの映画だったのでは。

ウクライナで行われている戦争をほとんど侵攻の時系列に合わせて羅列。
各都市のジャーナリストが撮影した戦争中の市民の声を集めている。

侵攻と侵攻に受けるに至った経緯も網羅的に知ることができる。

侵攻を受けている間も無邪気におもちゃについて語る子どもに
「明日にはプーチンが死に、ウクライナだけが立っていることを願う」
というような言葉を出させている現状に深い怒りを感じる

また、そんな侵攻を受けつつも、
「復讐するという想いを持たないようにする」
というような声からはどんなフィクションの「復讐は何も生まない」という言葉よりも重い実感をもたらしている。

まだ侵攻は続いている。
映画で語られた部分の後にはハルキウ州の大規模奪還やヘルソンのにらみ合いがあり、今もなお続いている。

ジャーナリストに対して「我々を見捨てないで」と人々は語り掛ける。
この問題に対して、関心を絶やさないという気持ちを新たにさせる。
だからこそ、いろんな人に観てほしい。
れでぃ夫

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