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レーチェル レーチェルのsonozyのレビュー・感想・評価

レーチェル レーチェル(1968年製作の映画)
3.5
ポール・ニューマンが監督、妻のジョアン・ウッドワードが主演。
コネチカット州の小さな町。父親が所有していた葬儀場の上のアパートで、未亡人の母親と一緒に暮らす、35歳の未婚の小学校教師レイチェルの物語。

小うるさい母や、内向的な性格から、孤独な毎日を送るレイチェル(ジョアン・ウッドワード)は地味を絵に描いたようなキャラクター。

学校が夏休みに入る前日、同僚の親友、丸眼鏡のカーラ(エステル・パーソンズ)は抑圧されたレイチェルの感情を解放させるべく、伝道集会に連れていく。
その異様なムードに圧倒され失神し、その恥ずかしさで感情が乱れるレイチェルを慰めるカーラに突然キスをしてしまったりも。

帰省していた高校時代の同級生ニック(ジェームズ・オルソン)と再会したレイチェル。ニックはレイチェルを誘い・・・

孤独で退屈な日々を送っていた35歳で処女だった女性が、ひと夏の体験を経て、自ら新たな一歩を踏み出す的なストーリーではあるんですが、レイチェルのキャラクターや彼女の妄想(被害妄想的だったり、自分には出来ない理想だったり、子供の頃のトラウマだったり)が何度も挿入されることで、サスペンスやサイコなムードも漂い、何とも不思議な読後感の作品でした。

ゴールデングローブ賞: 監督賞、主演女優賞
ニューヨーク映画批評家協会賞: 監督賞、主演女優賞
National Board of Review: 1969 Top Ten Films
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