正行

カンフースタントマン 龍虎武師の正行のレビュー・感想・評価

3.5
70年代ブルース・リーの栄光と突然の死、そして数年の低迷を経て80年代香港アクション映画の最盛期、スタントマンは危険なスタントをしなければ食べられなかったし、危険なスタントをすることに誇りを持っていた。
激しいスタントで下半身が麻痺してしまったり亡くなった方もいたとのこと。
その頃のスタントマンの収入はとても高かったが、宵越しの銭は持たないとばかりにすぐに使い切ってしまい、貯蓄はほとんどしていなかったという。
また、現在の若きスタントマンは、スタントの仕事の他に仕事をしなければ食べていけない。
この作品の中では、伝説のスタントを紹介しながら歴史を振り返るとともに、30代、40代のピークを過ぎ、指導者や俳優に上手く転身できなかったスタントマンを哀れみ、現在のスタントだけでは食べていけない若者達が苦難の道を歩んでいるような描かれかたをしているように感じた。
ゴールデンハーベスト社の跡地のどでかいマンション映像を出したりして、スゴイ人達の話の作品なのに物哀しい印象しか残らなかったのは残念だった。
正行

正行