春陽

カンフースタントマン 龍虎武師の春陽のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

中国映画が香港映画だった時にスタントマンをしていた方々の回想録と現在の中国映画事情をバクっとまとめた作品。エンドロールでお馴染みのお茶目なNG集を微笑ましく見ていたが、この作品の後は笑ってみれはいかも。

思い出せば、昔ジャッキーチェンの映画でかなりのスタントを見たが、紐などなかった。CGもメジャーではない時代にどうしているのかと思っていたが、最初からなかったか。それは見えないはずだね。そして下に敷いてあるのは段ボールとベッドのマットという…だが、そんな危ないスタントをこぞってやる人がいたのは、やはり人口の多い国だからか、それが高収入だからだったのか、またはやり甲斐か。ただひとつ確実なのは、香港で一番繁盛していたのはガラス屋だったのでは?ガラスを割らないといけない決まりなのかというくらいに割られていた。

サモ・ハン・キンポーのあの体格で、器用に軽快にアクションをこなしているのは本当に凄いと思った。この人に限らずだけど、あのカンフーの殺陣は見応えあるしなんとも芸術的だね。

他のユーザーの感想・評価

kanekone

kanekoneの感想・評価

3.8
改めてとんでもないスタントばかりで観ていて少し恐ろしい。笑い話のように昔を語るスタントマンの人たちは日頃の鍛錬もあるだろうけど運が良かったのもあるんだろうなぁ。終盤の香港映画の現状がなんとも切ない。頑張って欲しいけどなぁ。
カオリ

カオリの感想・評価

3.8
「龍虎武師」と呼ばれるレジェンドスタントマンたちが、映画づくりに身も心も捧げてきた歴史を、本人の証言、映画本編シーンや貴重なメイキングなどの膨大なアーカイブ映像を交えて、ひも解いていく・・・!

舞台裏というものは、ほとんどの場合が緊迫していると思うのですが、サモ・ハンチームの、劇中でのコミカルさとの裏腹加減がなんともいえず!
やはりコミカル、コメディというものは深いなぁとも思いました。真剣にやっているからこそ面白いんですよね。
それにしても、本物の武器でとか、組み手はもう当たってるとか、、、なら解るんだけど、、、、落下シーンへの力の入れようというかリアルの求め具合に若干驚き!!
それこそ、プロジェクトAでのジャッキーの時計台落下とかは有名ですし凄い!!って思いますけれど、落ちるシーンって、そんなに・・・?
というか9階から落ちるって、普通に考えて死ぬときにしかやりえないんですけど!😱立候補できるかー!
しかし、この辺の裏話が非常ーーに面白い!!
ラストの締めはラム・チェンインが、ぶあぁ~っと…泣いた😢
あの

あのの感想・評価

3.5
わーーあの人かーーすげーーってなったけど色んな歴史あるモノと同じ様に廃れたあとの行動とかを考えさせられる

カンフー映画見たくなるドキュメンタリー
そういやそんな数見てないな〜
歳的にちゃんと見てるのジャッキー・チェンのやつぐらいかも
ヒっロ

ヒっロの感想・評価

4.0
この前観ました。
観ちゃいました😆

香港映画にハマってた頃の自分を思い出して懐かしかったなぁ。

今ではもう見た目おじいちゃんたちが、昔のスタントを懐しそうに話すの観てて、胸の奥がジ~ンと熱くなったり、あまりに過酷なスタントの数々には恐ろしすぎて青くなった。

ガラスに突っ込んだり。
高いビルから落ちたり。
いくらなんでもあれはいつ命を落としてもおかしくないレベル。
他のスタントも無傷じゃいられないようなのばっかり。

実際亡くなった人も、入院も日常茶飯事。
良く続けてこれたなと驚く。

“プライド”って凄い威力だよね。

体温上がったり下がったりの、濃いドキュメンタリーでした♡
香港カンフー映画を支えてきた伝説的スタントマン達のインタビュー&ドキュメンタリー。冒頭の食いつめた京劇の役者による香港アクションスタントの起こり〜ブルースリーがカンフーの在り方を変えたあたりは面白く見れたけど、割と同じ話を何度も繰り返すので途中ちょっと寝てしまった。やっぱりこの手のは巻き戻しできる環境で見たいっすね…
実際のスタント場面なんかもかなり出るけど、格闘アクションとくらべて落下系のスタントは危険度が段違いだなと見ててもわかるレベルだった。一番いい時代は1ヶ月スタントマンやってたら車が買えるって言ってたけど、危険度考えたらそりゃそうだよね…
制作年は2021年になってるけどインタビュー撮ったのはいつ頃だったんだろ。もうちょっと前なのかなという印象だった。
いいものを観せていただきました😭
ブールスリー氏やジャッキーチェン氏の有名すぎるアクションシーンもスタントマンによるお試しがあってのことかと改めて。主役が死なないように先ずはお試し。で、やっぱり命を落とされた方もいるようで。
サモハン氏を筆頭にスタント最盛期を賑わせたユンワー氏、トンワイ氏、エリックツァン氏など錚々たる面子が揃い貴重なコメントを放ちまくる。有名なカンフー映画の監督は元より主要な出演者が出てくる出てくる。マース氏なんか拝み倒したくなるほど。
現在はCGでカバー出来ることも多くなって、最盛期のような危険なことは減ったかもしれない。だが京劇ベース香港映画の伝統は続いてほしい、歳を重ねたサモハン氏たちの活躍を骨が折れない程度に頑張ってほしいと願わずにはいられない。
めっちゃイビキかいてた人がいたけど静かなドキュメンタリー映画中に勘弁して欲しかったです(>_<)
カンフー映画はジャッキーチェンに始まり、ジェットリーに1番ハマったかも。ジェットリーは(リーリンチェイ)出演作品は全部観るくらい好きでした。最近はカンフー映画が劇場で上映される機会も減った気がして寂しいです。ドニーイエンが出てれば絶対劇場行くのに。ただ、スタントマンの事を考えた事は一度も無かったので、この作品に出会い、改めてスタントマンに対してリスペクトの気持ちでいっぱいです。世の中、日の目を浴びなくても縁の下の力持ち的な人はたくさんいるんですよね。
大切なものは無くなってから気付く事が多過ぎる気がしています。

劇場51本目
この作品で知ったのは、香港に映画が栄えたのは、その昔、日本軍が中国に進軍し、そこに住んでいた人は南に逃げ、その中に京劇の主だった人もいた。京劇は衰退していき、京劇の人たちが映画に進出してきた。 香港映画の歴史に日本が関与しているとは思わなかったです。

ブルース・リーの映像も多く使われ
いかにブルース・リーが
革新的で偉大であったかが紹介され、
ブルース・リー信者の俺も満足しました。

ジャッキー・チェンの映像も
たくさん出てきますが
ジャッキー本人の
インタビュー映像はありませんでした。

古くからのカンフー映画、香港映画ファンの方は心が鷲掴みにされる導入に続き、(ドラゴンロード)(プロジェクトA)等の懐かしのマースが、

駆け出しスタントマン時代に、スタントマン達が仕事を求めて集まっていた集合場所や、ゴールデンハーベスト社の跡地を訪ねながら、

自身の超絶なアクションスタントの日々を、あの人の好さそうな笑顔満載で語っていきます。

中でも(プロジェクトA)のジャッキーの、あの伝説の時計台からの落下シーンの秘話や、(ドラゴンロード)での自身の落下アクションの舞台裏等、

繰り返し鑑賞した伝説の名場面の裏側を、実際の本編映像を見せつつ描いていく、という構成になっていますので、

非常に分かりやすく、まるでアクション映画を観ているようなリズムで、テンポ良くアクションシーンとインタビュー映像が交互に流れるようになっています。

実際に今までにどれだけの無名のスタントマンが怪我したり、下手すれば亡くなったりしてしまったんだろうと思いました。

ちなみにスタントマン。広東語では武师、中国語では武行らしい。視聴中に学びました。
痛そうなドン引きエピソード乱れ打ち。クッション置けないから地面掘ってほぐしといた♪とか焼け石に水蒸気でギョッとした。

スタント=香港の学ない貧困層にとって成りあがる唯一の方法で、求められたアクションが出来なくても、死ぬ危険に満ちていても断れないそうだ。
楽しんでいたはずなのにいつの間にか特権階級から搾取する側に回っていたとはなんとも居心地が悪い想いである。(いや、見るうえで嗜虐心的なものがゼロだったわけではないけども…)意図してない方向から説教されて、カンフーファンとしてはいたたまれない。

「それでも俺たちはスタントに挑むんだ!」の気概が↑で受けたショックを癒すレベルには達しておらず、見終わった後も気まずい。サモハンは昔と変わらないいじめっ子マインドそのままで監督やってんだなぁ。

矢継ぎ早に挿入される大好きな映画群のカットは眼福。
字幕監修・谷垣健治でガッツポーズ!
雑種

雑種の感想・評価

3.5
“NEVER SAY NO!”ってキャッチフレーズの時点でまぁだろうなとは思ってたけど、ゴリゴリのブラック業界暴露ドキュメンタリーだった(言い方)。長年香港映画のお世話になってるくせに表に立つアクションスターにばっかりうつつを抜かしてスタントマンさん達へのリスペクトが足りなかったなと猛省はしたけど、純粋な気持ちで「アツい!カッコいい!」とは思えないくらいには笑って見れないスタントシーンのオンパレードで何度か目を逸らしちゃった…。コンプライアンスガン無視強行撮影とか迷惑でしかないし、監督・武術指導の言うことには絶対服従(断れば干される)という予想以上にハラスメント全開な職場だったんですね…。スタントマンさんたちも割とガチで危険なスタントへの嫌悪感丸出しの口ぶりだったし、スタントマンとしてある程度の地位まで行ってしまうと、転身しようにもまた1から…ってこと考えると保険に入れなくても結局ズルズル…って感じなんだろうな〜。もちろん大前提としてアクションへの愛が無いとあんな命知らずなことやってられないだろうけど、これからの若手スタントマンさん達にはもっと人権に配慮したやり方で盛り上げていって欲しいと切に願う。あと、劇場公開さえしてくれれば金は落とすからもっと香港映画を劇場でかけてくれ〜!!
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