えりーぜ

イヴの総てのえりーぜのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
3.2
はわわ、怖すぐる…。
イヴはしたたかで残酷で恐ろしいけれど、これは現実でもよくある話なんだろうなぁ。

ビルのマーゴへの一途な愛情に胸打たれる。自分でもうんざりしながら感情を抑えられない、マーゴの気持ちがよく分かる。
彼らはイヴの本性を見抜いたけれど、現実では往々にして、彼女のような人が全てを手に入れる。彼女たち(もちろん女性に限らないが)は、自分のしていることが悪いとすら思っていない。本能のようにしなやかに自身の武器を最大限生かしきり、自分にも権利があると図太く主張するのだ。