ハレルヤ

イヴの総てのハレルヤのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.2
さすがオスカー6部門受賞作品は伊達じゃないなと。
特別なギミックは何もなし。誰かが傷つけられたり、死ぬような展開があるわけでもない。

とにかく登場人物の演技でグイグイ2時間20分の長尺を引っ張っていく。半世紀以上前の作品ならではのストレート勝負の作風に凄みを感じました。

オープニングの語り部で、登場人物の人間関係を描いていることで導入はすんなり。後は如何にしてイヴがそこまで登り詰めたかを丁寧に描く。

そしてラストでは、また唸るような展開が用意されていて、全編に渡り楽しませていただきました。

華やかなイメージがあるショービジネスの世界。その裏側では実力や人柄だけでは上がれない、ドロドロとした人間模様がある様をリアルに見せられましたね。

途中で本性をむき出しにするイヴの姿に、女性の表の顔と裏の顔を持つ恐ろしさを、まざまざと感じました。
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