次男

ピラニア 3Dの次男のレビュー・感想・評価

ピラニア 3D(2010年製作の映画)
2.5
Netflixって、作品選んで概要読んでる間に本編始まるじゃんね。あれ、ほんとやめてほしいんだ。本当は、別のなんか、久しぶりに映画観るんだし、なんかこうもっとええ感じのんを観るつもりで、ほんならこの映画があって、「ほーん。ピラニア。どんな話なんかなー」っつって概要開いて、ほんならまあ上記の仕様で勝手に始まってさ、わー別に観るわけじゃないんだってばとか思ったけど、そんときカップラーメン食べようとしてて、ちょうど湯を入れたばかりのデリケートなタイミングで、なんやかんやそっちに気を取られてリモコン触らなかったら、あれよあれよとジジイがピラニアに喰われたんさ。うわ、ジジイがピラニアに喰われとるやんけワレって思いながらとりあえず出来立てのラーメン啜って、ほんで次のシーンになったら「スプリングブレイク!」とか言って湖の町にビキニブロンドがわんさかおって、なんというか、刺激的な水着を着て、開放感からかこぼれそうな乳を振り回して、というかこぼれたりして、でも僕はそんなんはぜんぜん興味はないし、しかしまあ最近こういうB級のやつとかあんまし観てなかったし、まあラーメン食い終わるまでちょっと観てみよかなんつって乳を観ていたんさ。ラーメン、けっこうすぐに食べ終わったけど、なんか、結果、最後まで観ちゃった。平たく言うと別段面白くもなかったしやっぱり好きなジャンルではないけど、ポテチとかって一回開けると腹一杯でも最後まで食べちゃうよね。おいしくはなかったけど、なんかやっぱ絶妙なフレーバーがクセになってたんかな。本当はもっとこう、別の映画を観るつもりだったのに、ほんと、Netflixの勝手に始まる仕様はなんとかしてほしい。

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その町の湖で地割れが起きて、その溝から超強そうなピラニアが出てきて、スプリングブレイクではしゃいでるパリピたちがたくさん食べられる感じの話。主人公はひょんなことから撮影に来たポルノ動画のクルーに連れられた地元の男の子で、そっちはそっちでピラニアに襲われて大変。

ピラニアはなんか200万年前に絶滅したはずのやつで、共食いしながら地底湖で増殖してたっぽい。って急に出てきたクリストファーロイドがバタバタと説明してた。

あまりにもお粗末な締めくくり方には声が出るタイプの苦笑いがこぼれた。これ系の映画を観てそんなんを指摘する奴は間違いなく野暮なんだろうけど、だってさすがに無理あるじゃん!

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乳首が出ればエロいというのであればこれはエロいし、ズルムケに血塗れになった死体・肢体が出ればグロい、のであればグロい。けど、これは私見ーーというより日本人的な感覚なのかーーだけど、この映画のエロもグロも、あまり本質的ではないと思う。
この映画のエロやグロは、見せるという意思を感じすぎる。この映画のそれらには、見ちゃいけないものを見たという背徳感が無い。「そーれご覧あれ!」とばかりに放り出された乳や血や患部に、情緒がない!
たしかに、スクリューに髪を巻き込まれて頭皮がずるりと剥がれるところや、テキーラ女体飲みのくだりは良かったけれど、全体的に見せすぎてる。

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…なんて、まんまと全部観たやつがどのツラ下げて語ってやがると我ながら思う。でも、これたぶん一種の賢者モードだから、マストなんじゃないかな。をなんで俺これ観たんや」っつって。わかってんす、全部観ちゃった時点で負けです。負けました。

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海に揺蕩うシリコンとチンコと最後のオチは笑いました。
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