青山

お熱いのがお好きの青山のレビュー・感想・評価

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)
4.2

ひょんなことからマフィアに追われることになった楽団員のジョーとジェリーは、身を隠すために女装して女性楽団に入ることにする。そこで2人はシュガーという絶世の超絶セクシー世界一美女(※個人の思い入れです)に出会い......。


マリリン!最高!
これはもうあかんでしょ。完全に恋に落ちましたよ。
今までマリリン写真でしか観たことなかったので、「別にそんな可愛くなくない?」と思ってましたが、動くと可愛すぎる......。この笑顔が素敵ですよね。幸せそうな、でも憂いの香りもする......というのは彼女がマリリン・モンローであること自体に私が勝手に投影してしまう憂いなのかもしれませんが、とにかく一種異様の魅力を湛えたその笑顔に私のハートはぐっちゃぐちゃのぎっとぎとですよ。はぁ、、、
あと、たぶん、特にこの作品の時の髪型がヤバいんですよね。割と晩年ですが、髪型で若く見える。色っぽい美人なんだけど、少女のような可憐さもある。
そして、キスシーンのあの寂しそうなこと、嬉しそうなこと、、、はぁ、、、
彼女のことを考えるとついついため息が出ちゃうんですよね。これってもしかして......///

はい、そんな感じでマリリンめちゃかわな映画でした。みんな観てね!



......っておい!
実はこのレビュー始まって以来マリリンの可愛さについてしか書いていないことに気づいたので、そろそろ内容についても書きます。
ラブコメだと思ってたらオープニングから序盤そこそこかけてマフィアに追われるサスペンスで「あれ?」と思いましたが、ラブコメでもだるだるの甘甘にせずにこういう引き締めを入れてくるエンタメ極道というのがビリー・ワイルダー大先生なのですよね。彼の映画を見るのはこれで5本目ですが、全部最高にエンタメしてて最高にただただ面白いですからね。要は最高。

サスペンスから一転して女装してバレないように女の園に忍び込むという全男子憧れの最強シチュエーションをぶち込んできてしっかり脚フェチ映像を入れてくるあたりもさすがですよ。ここからはコメディ色を強めに、でもマリリン演じるシュガーという女の子の抱える憂いという文芸的な香気も隠し味で入っているのもおしゃれ。色々起きてドタバタしつつも「逃走」「恋」という2つの軸はブレないから何が起きても安心して見られる親切設計。ラストもスカッと胸のすく痛快なThe End!
もうね、私が金田一京助なら国語辞典の「エンターテイメント」の項に「ビリー・ワイルダーのことである」と書きたいくらい面白いです。
面白すぎてもはや面白いとしかかけませんけど、ベタ甘だけどホロ苦な大人のスイーツみたいな名作ですよ。あとマリリン可愛いサイコーYeah!
青山

青山