羊の群れは丘を登る

シャドウプレイ 完全版の羊の群れは丘を登るのレビュー・感想・評価

シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)
4.1
 2013年の広州の再開発地区の立ち退き賠償を巡る暴動の日、市当局の責任者タンが転落死した事件。
 開発事業を手掛ける紫金不動産会社の社長ジャンのビジネスパートナーのアユンが2006年に失踪した事件。
若手刑事ヤンは2つの事件の関連性を疑い、真相を追うネオノワール・サスペンス。
 1990年代から2000年代は、市場経済の導入により、経済発展し、不動産バブルが起きた時代。当然、独裁の共産党の政治体制では汚職が蔓延る訳で、本作は2013年に実際に広州で起きた汚職事件をベースにしている。

 2013年、2006年、1989年と人物の視点と場所が、交互に目紛しく駆け巡って、ストーリーや人物特定に戸惑うところもあった。アクションシーンとか、誰と誰が乱闘しているのか分かんなかった😂
 でも独特の暗い照明や夜の街並みのネオン色の映像が雰囲気を醸し出して、時系列が入り組んで疾走感とともに緊張感のあるストーリーは好みだった。

エンディングにこの家族写真というか映像が流れるのはえっ!と拍子抜けしたけど😂