じゃん

愛と哀しみのボレロのじゃんのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
3.9
なんというか、初めて本物のミュージカル映画というものを観た気になった。
少なくとも自分が考える理想のミュージカル映画に近いかも。

突然、無理やり歌い出されるハリウッドのようなものではなく、自然と歌や音になる感じ。

映画の根底にずっと音楽が流れているイメージ。

台詞は一応あるのだけど、無くても良いように感じる。
いやむしろ台詞要らないと思う。

とにかく映画の中で流れる音楽が、クラシックにしろ、ジャズにしろ何でも気持ちいい。
素晴らしいセンス。

映画としては長過ぎたり、監督の想い入れあり過ぎたりで色々あるのだろうが、ある意味エポックメイキングな作品ではないだろうか。

ボレロとジュルジュ ドンのシーンはもちろん最高。

中身の物語よりも、BGM的に音楽と映像を流していたい。

そういう意味では、映画というより音楽映像作品に近いのかも。