けいたん

愛と哀しみのボレロのけいたんのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
4.0
ベルリン、モスクワ、パリ、ニューヨークを舞台に、第2次世界大戦前から戦中、そして現在へと至る中で、芸術家たちのドラマチックな人生模様が描き出される。

なんと壮大な物語なんだろう。愛と運命と音楽、そして戦争の物語。

戦争の部分さえなければ幸せな人生だった。だけど、戦争で失ったものは大きすぎて、哀しくなった。

それぞれの出会い、可愛い恋、幸せな結婚、戦争、別れ…。幸せからどん底へ突き落とされた。

1930〜1940年代の彼らの物語はすっと胸に入ってきた。しかし、それから20年後から現代の世界が難しくて。

いったい誰が誰やらわからないし、若者たちのモヤモヤが理解出来ずに胸になかなか響いてこない。

だけど、何度も見るうちに、彼らも戦争によって運命が変わった、傷つけられたのだとわかる。彼らの物語も少しずつ入ってくる。

そして、最後の音楽祭で一堂が集う。それぞれの想いが伝わってきて感無量でした。凄かった。