子供の頃TVで観た記憶がある。不気味でトラウマなった記憶が…。
特殊メイクがとても出来が良くて、今この年で観賞してもあまり違和感なく観れた。これは凄いことかと。当時の製作陣は自信を持ってこの作品を世に出したんだろう。
人体実験が行われている島。それだけではなく、博士をお父様としそこだけの宗教を作り上げ、その教えが守られている村がある。ストーリーも勿論、そのストーリーに沿ったシーンの観せ方が良くて飽きずに没頭できました。
作り上げた世界が何かの拍子で少しずつ綻び、その綻びで秩序が崩れ去り反乱が起きる。獣人故のセリフ「お父様、私達はいったい何なのですか」が印象に残ってる。その言葉があるから最後辺りのシーンのセリフ「お父様…!なぜ…!どうして…!!」が際立つ。そこには、博士の自分勝手な考えで行われた命を使った実験から生まれた、生命の怒りや悲しみ等様々な葛藤が込められたシーンにみえた。
終わりには、人間の本質にも獣じみた部分があると皮肉っているようなシーンがあった。
この映画は観る人によって色んな解釈が生まれる作品なんじゃないでしょうか?ある意味こういう作品が、観た者同士の会話が弾みそう。
深く考えずに観れるけど、観た後に心に残る何かに考えさせられる。そんな映画。
ふーむ。満足(  ̄ー ̄