わたぬき

怪物のわたぬきのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
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1番の違和感はあれだ!
大人が気づいたという事実(先生が作文を見て気がつく、それもなんなん?とおもたが…)を子どもがまだ知らない時点で、物語を終わらせて良いのか。
2人の少年はまだ、誰も分かってくれない世界にいて、唯一お互いを拒否しないでいられたから2人で前を見て光の中へ走っていけたけど、そんなん実らない確率の方が多くて、光へ走っていけず孤独になった子どもはどのように救われるのか…それが現代の息苦しさに繋がっているのでは…

良くも悪くも、今までの是枝作品とは構成や編集が大きく違ってた…気がするから戸惑いました……後半、子供たち目線になってからの魅力が前半の何倍もある。今の子達の息苦しさ、生き様を描くには親の描写が必須だとは分かるけど、狙いなんだろうけど淡々としすぎてて、ゆってもお芝居だしなぁ感がすごかった。。子役は成長と共にお芝居をしていてそれがフィルムに焼き付いてるから、あと人生経験が少ないから、現実の体験として映ってるものが魅力的にみえるけど、大人の演出は難しいなあ〜
で、それからどうする、の方が人間ドラマとして映画にするべきだと思うけど、大人たちにはこのくらい序盤の気付きを与えないともう気付かないんですよね……

むぎのくん、黒川想矢くんなんか!数年前は多分星川くんのような可愛らしさで子役というイメージだったけどもう完全なる少年……尊…
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