黒字に緑の光が輝くルーカスフィルムのロゴが映し出された後、青地にトトロのイラスト、スタジオジブリのロゴが映し出される奇跡。
ジブリとルーカスフィルムのコラボ…だと!?
両方大好きな自分としては、こんな浮き足立つニュースはない。しかし、どちらにしても大好きだった旬の時代を過ぎてしまったからなのか、妙に冷静な自分もいるのが何とも寂しい。
結局蓋を開けてみれば、TVシリーズ「マンダロリアン」のクローグーと「となりのトトロ」のマックロクロスケ(ススワタリ)が戯れるだけの3分程度の超短編。これが果たして何の意味を持つのだろうか。
日本の"禅"という概念とフォースとを結び付けている点は興味深い。SWの設定に日本文化や黒澤映画と縁があるのは有名な話だし。
それにしても、たった3分である。
ストーリーと呼べる程の何かが起きる訳ではない。
ただ、マックロクロスケが大きな一輪の花をクローグーに渡す描写を見て、なるほどと思った。
これはまだ"ご挨拶"なのだ。
ジブリとSWの"はじめまして"。
これから、何だって可能性は広げられるという訳か。
しかし、楽しみかと問われればそれ程でもない。両者の中を取り持っているのが、かのディズニーだからだ。くれぐれも両者の世界観を潰し合う事がないように。今回の短編の如く、さり気ないものであって欲しいと旧来のファンである僕は、そう望む。