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荒野に生きるのENDOのレビュー・感想・評価

荒野に生きる(1971年製作の映画)
4.0
リチャード・ハリスがグリズリーに襲われて放置され見捨てたヒューストン隊長を追跡するお話。『レヴェナント』では息子の仇を討つため復讐の妄執が描かれるが、こちらは冬支度をして皮を舐めし完全装備でゆるゆる追跡する。ヒューストン一行が船に車輪を付け牽引して山越えするのは、川に出たらそのまま下流へと向かう計画だったからだ。だがすでに冬が山に到来し川が枯れて絶望、先住民に囲まれ四面楚歌。浮かび上がるヒューストンの狂気!そこにハリスが現れる。ハリスのタフネスに感嘆し認める先住民の酋長。現代の観客はカタルシスとしての一騎討ちを期待するだろうが自家製の槍を捨て自らのライフルをヒューストンの手から奪って通過。帰郷を決意したハリスの背中に自然と同調し着いていく男たち。謎の高揚感!幸せな結末!
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