あきしげ

酔拳2のあきしげのレビュー・感想・評価

酔拳2(1994年製作の映画)
4.5
今まで観たカンフー映画でベスト3に入る。
ジャッキー映画の中で一番鑑賞した作品だ。
実戦的ではない酔拳を見事に演出している。

“2”であるけど前作とは繋がりがない。
酔八仙拳と設定だけを引き継いでいる。

主人公であるウォン・フェイフォン。
中国では知らない人はいない人物だ。
彼を主人公に置いた作品は数知れず。

その中でジャッキー・チェンは強烈です。
前作はコミカルな雰囲気の作品となった。
本作はシリアスな雰囲気が大幅に増えた。

監督には本物の武術家ラウ・カーリョンが務める。
ウォン・フェイフォンの弟子の孫で洪家拳の達人。
誰よりもウォン・フェイフォンを知っている人物。

だけど、完成間近で降板させられる。
それはジャッキーの映画的な判断だ。

本物の武術家が演出するアクション。
それは確かに説得力があるはずです。
ただ、映画的に考えると地味すぎる。
ジャッキーは苦渋の決断で解雇する。
改めてアクションシーンを撮り直す。
そして、完成したのは本作なのです。

アクションシーンは圧巻の一言でしょう。
ジャッキーのコミカルな要素を取り入れ、
何度観ても飽きないような構成は魅力的。
何より小道具を使うアクションは面白い。
前作で使っていた椅子も本作で大活躍だ。

やはり、酔八仙拳を披露する場面もいい。
・呂洞賓(ろうどうひん)酔うと怪力が出る。
・鉄拐李(てっかいり)一本足の強い足蹴り。
・漢鐘離(けんしょうり)酒樽を抱えて歩く。
・張果老(ちょうかろう)連続高速回転蹴り。
・藍采和(らんさいわ)腰を吸収し打ち砕く。
・韓湘子(かんしょうし)笛を持ち胸に一撃。
・何仙姑(かせんこ)華麗な動きと鋭い反応。
・曹国舅(そうこくきゅう)指による禽拿技。
様々な型は中盤で紹介され終盤で大活躍。

アクションだけじゃなく、
父と息子の関係にも注目。
厳しいが実は優しい父親。
それを知り改心する息子。
コミカル担当となる継母。

更にラウ・カーリョンのアクションもいい。
酒場でジャッキーとのタッグは見物でした。

継母のリン役のアニタ・ムイもいい。
要所でのコミカルな演技が冴え渡る。

でも、やっぱりクライマックスだろう。

最後に登場する足技の使い手。
ロー・ワイコンの足技冴える。

本作で最高に盛り上がるアクションシーン。
この場面は何度も繰り返し観たほどである。
それぐらいアクションシーンは素晴らしい。

前作も良かったけど、
本作はそれ以上です。
語るよりも観るべし。

「川は舟を運ぶが、時には舟を転覆させる」

MY-43