弱い者がいるから、理不尽な暴力をふりかざす者がのさばるんだろうなって思った。それくらい、登場人物たちが皆弱かった。標準以上に弱かった。
観終わって、もともと舞台劇なんだなぁと特にエンディングに納得。舞台で観る方がいいかも?映画だとなんかちょっと、リアリティに欠けるというか、エンディングがちょっとコンセプチュアルすぎるようにも感じた(この監督の作風?)。でも、留守電消去に続いてのあの行動は、希望と捉えたい。どうしようもないモヤモヤとか、やり過ごしてしまったことへの後悔とか、行き場のないそういう感情でまだ苦しんでるけど、あのシーンには「あきらめ」を見た気がした。そしてそれは少し明るかった。
俳優陣は皆すごかった。特に山田孝之。難しい役柄は堺雅人のほうだとは思うけど。しかしあの眼鏡をかけさせたら誰でもブサメンになるのかなw 眼鏡外したときの堺雅人がイケメンに見えたw
「平凡っていうのはね、全力で築きあげるものだと思うんですよ」