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みなに幸あれのdarumaのレビュー・感想・評価

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
3.8
ここ1ヶ月勉強しなくてはいけないことがあって映画断ちをしていたんですが、無事に終わったので久しぶりの鑑賞。本作は古川琴音ちゃんに惹かれて、アマプラに来たので観なくては…!と思っていた作品です。

夏といえばホラーでしょう!と思って観ましたが、わりと笑えるシーン多数&B級感の中の真実、普遍性みたいなのが凄かった…何だろう?低予算なんだけど物語と完全に主演で持ってる感。

古川琴音ちゃん以外、全く知らないキャストだったんですが、逆にそれがよかったのかも。
とにかく古川琴音ちゃんが上手い。上手すぎる。
逆におばあちゃんはわざとあの演技なのか…?

これってホラー大賞か何かでしたっけ…?
チラッとレビューは読んでいたのと、タイトルから連想される内容(犠牲系)は想像していましたが、思いのほか早くそれが訪れて、展開が凄かった。一瞬夢オチなのかな?と思ったんだけど、リアルに〆たのがよかった。なんか錯覚というか、グラっとするような(視覚的にも思考的にも。物事の考え方について自分の立ち位置が揺らぐような)、でも「これはリアルなんだな」と思える、それを感じさせる映像?演出が結構よかったと思う。

ストーリーとかキャラクターは全く違うと思うんだけど、「偶然と想像」の古川琴音ちゃん、という感じがしました。彼女が演じると、生きてる感じがする。

面白かったかと言われるとどうなんだ…という感じですが(笑)、なんかいかにも彼女の事務所が選びそうな作品で、ただのB級じゃない、ヒリっと感がよかったと思う。「呪怨」シリーズの清水崇総合プロデュースに大納得。(制作のブースタープロジェクトって清水監督も所属してるのか…!個人的に納得。ここの作品に彼女の事務所の方は出がち^^)

余談ですが「質量保存の法則」という言葉を思い出しました。
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