このレビューはネタバレを含みます
あ〜あ、とんでもなく面白いじゃん〜
興収30億行っても良いと思う。「最後」の定義がやばすぎるしこのリメイク大正解でしょ。オリジナルよりも好き。
韓国版は少し前に観て、それが面白くて期待値上がってたのですが簡単に予想を超えてきました。実際、オリジナルを知っちゃってるというのもあって序盤の展開は「そう来たか」「あー、あれね」と斜に構えた感じもあったのですが、徐々に普通に知らない映画になっていったのが個人的には嬉しかったです。役者の一新だけではない日本ならではのアレンジが効いてる良さがありました。例えば土葬火葬の違いやヤクザとの癒着など、冠婚葬祭も盛りだくさんのドエンタメでした。ただ、俺はドエンタメが大好きなのでハマりますが、逆に冷めちゃうタイプの人もいるかもってのはあります。
あの岡田准一と綾野剛のリアリティラインも落ち着いててまだ現実味あるし、テンポも良くて理に適ってる行動が好感持てました。ふざけた表情もブチギレ演技も凄く良い。他の藤井道人監督作品これを機に観ます。
ここからがネタバレになるので読まないで欲しいのですが、1月1日の描写全て幻じゃないですか?下に続きます。
工藤が妻子に電話して復縁する都合の良い展開+ライバルとの闘争心を燃やしてEndっていかにもなステレオタイプな男のプライドの描き方だなって。なんか批判的な意見も多々ありますが、あそこまで綺麗に「殺し合った果ては墓地にて共倒れ」を俯瞰してまで魅せたにしては蛇足感あるじゃないですか。彼ら(特に工藤)にとっての最後があそこだったように思えなくもないと考えます。そうすると息を引き取る静寂の描写が要らないので難しいところではありますが……観た人いかがでしょうか??