まぴお

ミケランジェロの暗号のまぴおのレビュー・感想・評価

ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)
3.7
【君の名はミケランジェロ】

ナチス「これってもしかして…」


ユダヤ「わたしたち…」


 「「入れ替わってるー??!!」」

大体こんな話です。


ユダヤとナチスものって時代背景から結構、暗く重い作風になりがちですが
この作品はそんなことなく比較的ライトな作り。またミケランジェロの暗号というタイトルからダ・ヴィンチ・コードのような謎解きミステリーのようなものかと
思いますがこれも謎解きがメインではないまた違った作品です。

脚本が上手いコメディ

これが一番しっくりくるかな?

物語はミケランジェロの描いた幻の素描画をユダヤ人からナチスが奪い取るところから始まる。ムッソリーニへの贈り物となるはずが偽物だと判明し本物はどこにといった内容。

ただユダヤ迫害を描くのではなく
ユダヤとナチスの立場の逆転劇をうまく利用した痛快な作品。
ユダヤ人がナチスの立場になったら?ナチスが迫害される立場になったら?
といったことをブラックユーモアを交えて
演劇の舞台でも合いそうな演技合戦を繰り広げる。
そしてさらに面白くさせるのが
メインがユダヤとナチスだけど幼馴染の親友という関係。
原題が「我が最良の敵」といったニュアンスからもなんとなくその
伝えたいイメージが伝わると思います。

とにかくハラハラ・ドキドキしてシニカルに笑える小粒だけど良作といえる
映画。

584本目
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